4.2. S3バケットポリシー作成 (PutObject: プリンシパル指定)

作業の目的 [why]

プリンシパル"ses.amazonaws.com"から"S3バケット"sesincoming-<ドメイン名>"にファイルの書き込みができるバケットポリシーを作成します。

作業対象 [what]

  • S3バケット

標準時間

8分

前提条件

作業権限条件 [who]

本作業は、以下の作業権限を有する人が行います。

作業権限条件: S3への権限

S3に対してフル権限があること。

作業環境条件 [where]

本作業は、以下の作業環境で行います。

作業環境条件1: OSとバージョン

Amazon Linuxの以下のバージョンで動作確認済

コマンド:

cat /etc/issue | head -1

結果(例):

Amazon Linux AMI release 2016.09

作業環境条件2: シェルとバージョン

bashの以下のバージョンで動作確認済

コマンド:

bash --version -v | head -1

結果(例):

GNU bash, バージョン 4.2.46(1)-release (x86_64-redhat-linux-gnu)

作業環境条件3: AWS CLIのバージョン

以下のバージョンで動作確認済

  • AWS CLI 1.11.117

コマンド:

aws --version

結果(例):

aws-cli/1.11.166 Python/2.7.12 Linux/4.4.11-23.53.amzn1.x86_64 botocore/1.7.24

バージョンが古い場合は最新版に更新しましょう。

コマンド:

sudo -H pip install -U awscli

開始条件

作業に必要なモノ・情報 [resource]

作業開始には、以下が全て揃っていることが必要です。

リソース1: 設定ファイル用ディレクトリ

  • 今回は"${HOME}/tmp/conf-s3"を設定ファイル用ディレクトリとします。

    ls ${HOME}/tmp/conf-s3
    
  • 存在しない場合は作成します。

    mkdir -p ${HOME}/tmp/conf-s3
    

リソース2: S3バケット名

  • バケットポリシーを変更するS3バケットの名称です。
  • 今回は"sesincoming-<ドメイン名>"とします。

リソース3: プリンシパル名

  • S3バケットへのアクセスを許可するプリンシパルの名称です。
  • 今回は"ses.amazonaws.com"とします。

作業開始 [when]

以下を全て満たしているとき、作業を開始します。

  • 開始の指示があった場合。

タスクの実施

0. パラメータの指定

まず変数の確認をします。

変数の確認:

cat << ETX

  0.a. AWS_DEFAULT_PROFILE: actual: ${AWS_DEFAULT_PROFILE}
                            expect: <S3のフル権限を許可されているプロファイル>
  0.b. AWS_DEFAULT_REGION:  actual: ${AWS_DEFAULT_REGION}
                            expect: ap-northeast-1

  0.1. DIR_CONF:            actual: ${DIR_CONF}
                            expect: ${HOME}/tmp/conf-s3
  0.2. S3_BUCKET_NAME:      actual: ${S3_BUCKET_NAME}
                            expect: sesincoming-<ドメイン名>
  0.3. S3_PRINCIPAL:        actual: ${S3_PRINCIPAL}
                            expect: ses.amazonaws.com

ETX

変数が入っていない、適切でない場合は、それぞれの手順番号について作業を行います。

0.a. プロファイルの指定

プロファイルの一覧を確認します。

コマンド:

cat ~/.aws/credentials \
 | grep '\[' \
 | sed 's/\[//g' | sed 's/\]//g'

結果(例):

iamFull-prjz-mbpr13
<S3のフル権限を許可されているプロファイル>

変数の設定:

export AWS_DEFAULT_PROFILE='<S3のフル権限を許可されているプロファイル>'

0.b. リージョンの指定

変数の設定

export AWS_DEFAULT_REGION='ap-northeast-1'

0.1. 設定ファイルディレクトリの指定

変数の設定:

DIR_CONF="${HOME}/tmp/conf-s3"

0.2. S3バケット名の指定

S3バケット名を指定します。

変数の設定:

S3_BUCKET_NAME='sesincoming-<ドメイン名>'

0.3. プリンシパルの指定

変数の設定:

S3_PRINCIPAL='ses.amazonaws.com'

再確認

設定されている変数の内容を再確認します。

変数の確認:

cat << ETX

  0.a. AWS_DEFAULT_PROFILE: actual: ${AWS_DEFAULT_PROFILE}
                            expect: <S3のフル権限を許可されているプロファイル>
  0.b. AWS_DEFAULT_REGION:  actual: ${AWS_DEFAULT_REGION}
                            expect: ap-northeast-1

  0.1. DIR_CONF:            actual: ${DIR_CONF}
                            expect: ${HOME}/tmp/conf-s3
  0.2. S3_BUCKET_NAME:      actual: ${S3_BUCKET_NAME}
                            expect: sesincoming-<ドメイン名>
  0.3. S3_PRINCIPAL:        actual: ${S3_PRINCIPAL}
                            expect: ses.amazonaws.com

ETX

1. 前処理

1.1. 処理対象の状態確認

主処理の実施は、以下の状態であることを前提とします。

前提と異なることが判明した場合、直ちに処理を中止します。

事前条件1: 設定ファイル用ディレクトリが存在する。

「設定ファイル用ディレクトリが存在する。」ことを確認します。

コマンド:

ls -d ${DIR_CONF}

結果(例):

${HOME}/tmp/conf-s3

事前条件2: S3バケット"sesincoming-<ドメイン名>"が存在する。

「S3バケット"sesincoming-<ドメイン名>"が存在する。」ことを確認します。

コマンド:

aws s3api list-buckets \
  --query "Buckets[?Name == \`${S3_BUCKET_NAME}\`].Name"

結果(例):

[
  "sesincoming-<ドメイン名>"
]

事前条件3: S3バケット"sesincoming-<ドメイン名>"のバケットポリシーが存在していない。

「S3バケット"sesincoming-<ドメイン名>"のバケットポリシーが存在していない。」ことを確認します。

コマンド:

aws s3api get-bucket-policy \
  --bucket ${S3_BUCKET_NAME}

結果(例):

A client error (NoSuchBucketPolicy) occurred when calling the GetBucketPolicy operation: The bucket policy does not exist

1.2. 主処理に必要な情報の取得

AWSアカウントIDの取得

変数の設定:

AWS_ID=$( \
  aws sts get-caller-identity \
    --query 'Account' \
    --output text \
) && echo ${AWS_ID}

結果(例)

XXXXXXXXXXXX

1.3. ポリシーファイルの作成

変数の設定:

FILE_INPUT="${DIR_CONF}/${S3_BUCKET_NAME}-policy.json" \
  && echo ${FILE_INPUT}

変数の確認:

cat << ETX

  FILE_INPUT:     actual: ${FILE_INPUT}
                  expect: ${HOME}/tmp/conf-s3/sesincoming-<ドメイン名>-policy.json

  S3_BUCKET_NAME: actual: ${S3_BUCKET_NAME}
                  expect: sesincoming-<ドメイン名>

  S3_PRINCIPAL:   actual: ${S3_PRINCIPAL}
                  expect: ses.amazonaws.com

  AWS_ID:         actual: ${AWS_ID}
                  expect: XXXXXXXXXXXX

ETX

コマンド:

cat << EOF > ${FILE_INPUT}
{
  "Version":"2012-10-17",
  "Statement":[{
      "Sid":"AddPerm",
      "Effect":"Allow",
      "Principal": {
        "Service": [
          "${S3_PRINCIPAL}"
        ]
      },
      "Action":[
        "s3:PutObject"
      ],
      "Resource":["arn:aws:s3:::${S3_BUCKET_NAME}/*"],
      "Condition": {
        "StringEquals": {
          "aws:Referer": "${AWS_ID}"
        }
      }
    }
  ]
}
EOF

cat ${FILE_INPUT}

結果(例):

{
  "Version":"2012-10-17",
  "Statement":[{
      "Sid":"AddPerm",
      "Principal": {
        "Service": [
          "ses.amazonaws.com"
        ]
      },
      "Effect":"Allow",
      "Action":["s3:PutObject"],
      "Resource":["arn:aws:s3:::sesincoming-<ドメイン名>/*"],
      "Condition": {
        "StringEquals": {
          "aws:Referer": "XXXXXXXXXXXX"
        }
      }
    }
  ]
}

JSONファイルを作成したら、フォーマットが壊れてないか必ず確認します。

コマンド:

jsonlint -q ${FILE_INPUT}

エラーが出力されなければOKです。

2. 主処理

バケットポリシーの適用

変数の確認:

cat << ETX

  S3_BUCKET_NAME: actual: ${S3_BUCKET_NAME}
                  expect: sesincoming-<ドメイン名>

  FILE_INPUT:     actual: ${FILE_INPUT}
                  expect: ${HOME}/tmp/conf-s3/sesincoming-<ドメイン名>-s3-bucket_policy-create-2017-10-09.json

ETX

コマンド:

aws s3api put-bucket-policy \
  --bucket ${S3_BUCKET_NAME} \
  --policy file://${FILE_INPUT}

結果(例):

(出力なし)

3. 後処理

3.1. 完了条件の確認

主処理は、以下を満たしたときに成功したものとします。

完了条件1: S3バケット" sesincoming-<ドメイン名>"のバケットポリシーが、プリンシパル"ses.amazonaws.com""に対してPutObjectアクセスを許可している。

「S3バケット" sesincoming-<ドメイン名>"のバケットポリシーが、プリンシパル"ses.amazonaws.com""に対してPutObjectアクセスを許可している。」ことを確認します。

コマンド:

aws s3api get-bucket-policy \
  --bucket ${S3_BUCKET_NAME}

結果(例):

{
  "Policy": "{"Version":"2012-10-17","Statement":[{"Sid":"AddPerm","Effect":"Allow","Principal":{"Service":"ses.amazonaws.com"},"Action":"s3:PutObject","Resource":"arn:aws:s3:::sesincoming-<ドメイン名>/*","Condition":{"StringEquals":{"aws:Referer":"XXXXXXXXXXXX"}}}]}"
}

完了