1. SES識別子の作成

作業の目的 [why]

ドメイン"<ドメイン名>"用の識別子を作成し、認証トークンを発行する。

作業対象 [what]

  • SESサービス

標準時間

8分

前提条件

作業権限条件 [who]

本作業は、以下の作業権限を有する人が行います。

作業権限条件: SESへの権限

SESに対してフル権限があること。

作業環境条件 [where]

本作業は、以下の作業環境で行います。

作業環境条件1: OSとバージョン

Amazon Linuxの以下のバージョンで動作確認済

コマンド:

cat /etc/issue | head -1

結果(例):

Amazon Linux AMI release 2016.09

作業環境条件2: シェルとバージョン

bashの以下のバージョンで動作確認済

コマンド:

bash --version -v | head -1

結果(例):

GNU bash, バージョン 4.2.46(1)-release (x86_64-redhat-linux-gnu)

作業環境条件3: AWS CLIのバージョン

以下のバージョンで動作確認済

  • AWS CLI 1.11.117

コマンド:

aws --version

結果(例):

aws-cli/1.11.166 Python/2.7.12 Linux/4.4.11-23.53.amzn1.x86_64 botocore/1.7.24

バージョンが古い場合は最新版に更新しましょう。

コマンド:

sudo -H pip install -U awscli

開始条件

作業に必要なモノ・情報 [resource]

作業開始には、以下が全て揃っていることが必要です。

リソース1: 設定ファイル用ディレクトリ

  • 今回は"${HOME}/tmp/conf-ses"を設定ファイル用ディレクトリとします。

    ls ${HOME}/tmp/conf-ses
    
  • 存在しない場合は作成します。

    mkdir -p ${HOME}/tmp/conf-ses
    

リソース2: SES識別子名

  • 作成するSES識別子の名称です。
  • 今回は"<ドメイン名>"とします。

作業開始 [when]

以下を全て満たしているとき、作業を開始します。

  • 開始の指示があった場合。

タスクの実施

0. パラメータの指定

まず変数の確認をします。

変数の確認:

cat << ETX

  0.a AWS_DEFAULT_PROFILE: actual: ${AWS_DEFAULT_PROFILE}
                           expect: <SESのフル権限が許可されているプロファイル>
  0.b AWS_DEFAULT_REGION:  actual: ${AWS_DEFAULT_REGION}
                           expect: us-west-2


  0.1 DIR_CONF:            actual: ${DIR_CONF}
                           expect: ${HOME}/tmp/conf-ses
  0.2 SES_IDENTITY:        actual: ${SES_IDENTITY}
                           expect: <ドメイン名>

ETX

変数が入っていない、適切でない場合は、それぞれの手順番号について作業を行います。

0.a. プロファイルの指定

プロファイルの一覧を確認します。

コマンド:

cat ~/.aws/credentials \
 | grep '\[' \
 | sed 's/\[//g' | sed 's/\]//g'

結果(例):

iamFull-prjz-mbpr13
<SESのフル権限が許可されているプロファイル>

変数の設定:

export AWS_DEFAULT_PROFILE='<SESのフル権限が許可されているプロファイル>'

0.b. リージョンの指定

変数の設定

export AWS_DEFAULT_REGION='us-west-2'

0.1. 設定ファイルディレクトリの指定

変数の設定:

DIR_CONF="${HOME}/tmp/conf-ses"

0.2. ドメインの決定

変数の設定:

SES_IDENTITY='<ドメイン名>'

再確認

設定されている変数の内容を再確認します。

変数の確認:

cat << ETX

  0.a AWS_DEFAULT_PROFILE: actual: ${AWS_DEFAULT_PROFILE}
                           expect: <SESのフル権限が許可されているプロファイル>
  0.b AWS_DEFAULT_REGION:  actual: ${AWS_DEFAULT_REGION}
                           expect: us-west-2


  0.1 DIR_CONF:            actual: ${DIR_CONF}
                           expect: ${HOME}/tmp/conf-ses
  0.2 SES_IDENTITY:        actual: ${SES_IDENTITY}
                           expect: <ドメイン名>

ETX

1. 前処理

1.1. 処理対象の状態確認

主処理の実施は、以下の状態であることを前提とします。

前提と異なることが判明した場合、直ちに処理を中止します。

事前条件1: 設定ファイル用ディレクトリが存在する。

「設定ファイル用ディレクトリが存在する。」ことを確認します。

コマンド:

ls -d ${DIR_CONF}

結果(例):

${HOME}/tmp/conf-ses

事前条件2: SES識別子"<ドメイン名>"が存在しない。

「SES識別子"<ドメイン名>"が存在しない。」ことを確認します。

コマンド:

aws ses list-identities \
  --query "Identities[?contains(@, \`${SES_IDENTITY}\`)]"

結果(例):

[]

1.2. 主処理に必要な情報の取得

設定ファイルの指定

変数の設定:

FILE_OUTPUT="${DIR_CONF}/${SES_IDENTITY}-verify.json" \
  && echo ${FILE_OUTPUT}

2. 主処理

SESゾーンの作成

変数の確認:

cat << ETX

  SES_IDENTITY: actual: ${SES_IDENTITY}
                expect: <ドメイン名>

  FILE_OUTPUT:  actual: ${FILE_OUTPUT}
                expect: ${HOME}/tmp/conf-ses/<ドメイン名>-verify.json

ETX

コマンド:

aws ses verify-domain-identity \
  --domain ${SES_IDENTITY} \
  > ${FILE_OUTPUT}

cat ${FILE_OUTPUT}

結果(例):

{
  "VerificationToken": "xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx="
}

3. 後処理

3.1. 完了条件の確認

主処理は、以下を満たしたときに成功したものとします。

完了条件1: SES識別子"<ドメイン名>"が存在する。

「SES識別子"<ドメイン名>"が存在する。」ことを確認します。

コマンド:

aws ses list-identities \
  --query "Identities[?contains(@, \`${SES_IDENTITY}\`)]"

結果(例):

[
  "<ドメイン名>"
]

3.2. トークンの取得

コマンド:

SES_TOKEN_VERIFY=$( \
  cat ${FILE_OUTPUT} \
    | jp.py 'VerificationToken' \
    | sed 's/"//g' \
) \
  && echo ${SES_TOKEN_VERIFY}

結果(例):

xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

完了